すると、机の上にまたなにかを見つけた。
白い、紙袋。
これは…
「薬袋だ」
ハッと男の顔を見る。
その表情はなぜか悲しそうだった。
「薬…袋……」
私は息を呑んだ。
闇に覆われていた部分に
月明かりがすうっと入り込んできて
ひとつだけじゃない。
──いくつもの薬袋が重なっていた。
「なに…この量」
「これがあいつの全てだ」
狼狽える私をよそに、男は冷静に薬袋のひとつを手に取った。
名前の知らない薬が並んでいる。
ひとつの袋に入っている錠剤の量が尋常ではなくて、心臓がいやな鳴り方をはじめた。
「なぁ汐月。あいつ、なにかおかしいところはなかったか?」
「おかしい…ところ?」
「ああ。なんか、違和感とか」
そう問われ、今までの白との日々を思い返してみる。



