しづき



「む、無理です!むりむり!」


「なーんで?とびきり気持ちよく…
じゃないや、優しくするのに」


「言い直しましたね?!」



私のことを堪能する気マンマンな男に恐怖を覚える。



誘拐犯が初めての相手なんてシャレにならない。



「私はそういうのは心から好きな相手と…」


「その相手はぼくになる予定だから心配しないで。他の男っていう選択肢があるのなら潰すまでだし。ちゃんと体にぼくの存在を刻み込んであげる」


「へ?やぁ…っ」



大きな体が覆いかぶさってくる。



シーツに縫いつけられる両手。



私を貫く…妖しい双眸。



「汐月…この部屋じゃぼくのいいなりだね」


「離して…っ」


「やだ。離さない、死んでも」



頬に降ってくるのはやわらかな唇。



耳に伝って首筋を伝って、
下へ下へ滑っていく。



「んっ、そんなとこ…やっ」



デコルテをなぞって、器用に服の中に侵入してくる。



膨らみをとらえては口に含んで舌先で撫でてきて。



「んっ、んっ…ぁ」



腰らへんがぞくぞくして、わけもわからない快楽から逃げたくて、何度も首を左右に振る。