しづき



「し、白?!」



驚いて立ち上がる。



白が、泣いた。



今まで悲しそうな顔をすることはあれど、必ず「ごめんね」と笑いに変えていた白が。



大粒の涙をテーブルの上にこぼしていた。




「ご、めん…見ないで…はは…」




泣きながら笑って、自分の袖で流れ落ちる雫を拭う白。



しかしそれが止まる様子はなく、拭っても拭っても溢れていた。



「白、ごめんなさい…私っ」



やはり泣くほどのことをしてしまっただろうか。



傷つく痛みは人よりも知っているはずなのに、結局私は…



イスから離れて白のもとへ向かおうとするけど


「待って、汐月…今はだめ…」


白の手がそれを制してくる。