しづき






帰り道



車内には気まずい沈黙が流れていた。



「………」

「………」



スピーカーからは私の好きなアーティストのポップな曲が流れている。



それでも無表情の白が放つ冷たい雰囲気に対しては、そのポップさも意味をなさなかった。




「…なんか、ごめんね」



口火を切ったのは白だった。



「いえ…」



なんだか気分が重たい。



あの男の言葉と寂しげな表情が引っかかって、心がモヤモヤしていた。