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少し歩いたあと、白はあるお店の前で足を止めた。
「到着」
木造作りの外装で、モダンな雰囲気のお店だった。
「甘い匂いがする…」
「ふふ、そーでしょ。この店はお菓子で使う材料の専門店だからね」
得意げな白は私の手を引いて中へと入った。
「わぁぁぁ」
おもわず感嘆の声をあげた。
種類たくさん、色とりどり。
いくつもの材料がオシャレに陳列されていた。
「好きなの選んでいーよ」
「ほんとうですか!」
「うん。それで美味しいお菓子ぼくに作ってね」
「もちろんです。ありがとうございます!」
私は子どものようにはしゃぎながら白の手を引っ張っては店内を見てまわった。
そんな私を見守りながら白は
「あー天使。誰にも見せたくない。早く持ち帰りたい」
なんて、よく分からないことを言っていた。



