しづき



「し、ろっ」

「ごめん、汐月…ごめん、ごめんね…」



ひたすらつぶやく白。
私の声は聞こえていない。



リビングへ連れられると、何日間も白が眠っていたソファへと今度は私が寝かせられた。



「我慢してね」



止血のためにガーゼを当てられる。



じわりと滲んであっというまに赤く染まる様子は、自分の血ながら鳥肌モノだった。



それでも白は意に介さず手当を進めていった。



「汐月、バスローブの前開けるね」

「え」

「裂傷が胸までいってる。開けないと処置できないから」



白は私の返事も聞かず、素早く行動に出た。
下着に包まれたふたつの膨らみがあらわになる。



「やっ、白…」

「動かないで」



羞恥で身をよじる私を押さえる白は、下心なんか二の次だった。



そして数分後、痛みや恥ずかしさと戦いながら処置が終わった。