しづき



「ほら、早く。ぼくの首も絞めて」



催促するように、私にかかる手に力が加えられる。



「やだ、白、やです…」

「わがまま言わないで」



さらに、さらに、圧迫される気道。



苦しくて必死に首を振る。



「愛してるよ…」



霞む意識に響く甘ったるい白の声。



違う。
私はこんな言葉が欲しいんじゃない。



ここ数日間、白が目を覚まさなくて寂しかった。
恋しいとすら思った。



それでも、こんなふうに狂った白に会いたかったんじゃない。



もしこれが白の本性なんだとしても私は


心のいちばん奥にある温もりを隠しきれない


優しく頬を撫でてくれた白がいい。