恥ずかしくて、嬉しくて、信じられなくて。


答えはもう決まっているのに、すぐに返せなくて。



あたしは何度も、肩で大きな呼吸をしながら、目を左右に泳がせる。



「大好きなペペロンチーノも諦めて、毎日ここに通って、有効期限なしのサービス券渡して。もしかして、少しも俺の気持ちに気づいてなかったとか?」


「……あっ……、はい。……あぁ、いえ、いえいえ……」



うわっ。

どうしよう。


普通ならここで、自分の気持ちを伝えるべきでしょ!?


なのに……、言葉が出てこないっ!