「あたしの作ったお弁当、無駄になったじゃないっ!」 ……作った、お弁当……。 この人……。 増永さんの……彼女……? 「ご注文……お決まりの頃にお伺いいたします」 ほら。 やっぱり、あたしはファミレスの店員なんだ。 心臓がドクンと鈍い音を立てているのに。 足なんて、ガタガタと震えているのに。 カウンターの二人にバレないくらい、営業スマイルしているんだ。