受け取ったサービス券を見た店員は、眉間に皺を寄せている。 「有効期限が訂正されているようですが……」 疑いの眼差しで、あたしたちを見ていた。 「ここの店長さんに貰ったんです」 あたし、なにも悪いことなんかしてないよ? 腹が立っちゃって、あたしは、ほんの少し強気な態度に出る。 「店長に? 確認しますので」 ……なにそれ。 まるであたし、犯罪者みたいじゃない。