うーん……。 とりあえず、お冷注ぎにいこう。 彼の前に立ち、あたしは顔を微妙に引きつらせながら笑う。 「お冷、お注ぎしますね」 携帯のゲームに夢中になっている彼は、小さく頭だけを下げた。 「……あっ!!」 お冷を注ぎながら、彼の携帯のゲームをちらりと見たあたし。 思わず、声をあげてしまった。