「なんで?なんでよ!!いつ私がいじめたのよ!
 そんなこと、するわけないじゃん!!」

「ヒック…ひ、どいよぉ。あたしのこと…いじめてきたくせに…っ!」

どういうこと?ねぇ。
親友じゃない。私たち、


麻由奈《マユナ》は笑いました。不気味に。それでも美しく。



柚子《ユズ》は泣きました。綺麗な、でも濁った涙を流して。






どうして?
どうして私を信じてくれないの…どうして!


どうして。それは、柚子には分かりませんでした。


親友だと思っていた麻由奈が、裏切った理由を。想像なんてできなかったのです。