冷酷少女の複雑な恋模様

 私は部活に入ってないから、私も当番に任命された。

 朝の珠洲島君の言葉を思い出して、ため息を吐く。

 どうしてあんなことを言ったんだろう。

 それだけが今も分からない。

 私が何かした?でもその時してたことって、真美さんの話だったはず。

 その中で私は何か失言をしたのかな。

 その時の言葉を思い出してみるも、心当たりは全くない。

 何か、私が気づかないことで珠洲島君が気に食わないところがあったんだろうか。

 ……うーん、ダメだ。さっぱり分からない。

 どうしよう、と悩んでいるときにある言葉がふっと頭に浮かんだ。

『気になること、分からないことがあったらすぐ人に聞くのよ。』

 ずっと前にお母さんに言われた言葉。

 私にはそんなこと聞ける人が少なかったから、今まで当てにしてなかったけど……聞いてみたほうが良いかもしれない。

 私、何かしちゃった?って。

 でも……聞きづらい……。

 あんなに素っ気ない返事をされたのは初めてで、そう思ってしまう。

 自分ではするくせにね。