冷酷少女の複雑な恋模様

「いち子ー!部活行こー?」

 教室の外からはいっちゃんを呼んでいるような声が聞こえ、いっちゃんは慌てて帰る支度をした。

「ごめん、澪ちゃん!部活出ないと先輩たちに怒られちゃうから……先帰ってて!じゃあまた明日!バイバイ!」

 いっちゃんはそう言うと、外で待ってた友達と一緒に行ってしまった。

 まだ明るい教室に取り残された私。

 他のクラスメイトも部活に行ったり、帰ったりして今は私しかいない。

 いっちゃんはバトミントン部だって言ってたっけ……。

 自分がするより他の人のプレーを見たほうが楽しいから、今度見学に行こうかな。

 私は通学バッグを整理しながらぼんやりと考える。

 必要なものを全て中に入れて、私は教室を後にした。

「よし、行きますか。」