「ふぇ?」

 お昼休み、私はいつものようにいっちゃんとお弁当を食べているときだった。

「いっちゃん、どういうこと?」

 珠洲島君が変わってたって……どう変わったんだろう。

 今年から入ってきたから全然分からない……。

「ん-とね、言い表すのって難しいんだけど……なんか雰囲気が違うんだよね……。」

「え、そうなの?」

 どう違うんだろう?

 そんな私の意図をくみ取ってか、いっちゃんがこう口にする。

「私もあんまり見ないから知らないけど、なんか前よりも丸い感じがするんだよね。気のせいかもしれないけどさ。」

 ……あの珠洲島君が、丸く……?

「前からあんな感じじゃないの?」

 私と出会った時も今と大して変わってない気がするし、何か変わったのかな?

 いっちゃんは「うーん……。」と首を傾げて、少し考えてからこう言った。

「一年の時も雰囲気はほとんど一緒だけど、なんていうか……楽しそうなんだよね。」

「楽しそう……?」

 その言葉の意味が分からず、思わずそう聞く。