冷酷少女の複雑な恋模様

「ふっふー、私がいないとやっぱりだめだね、澪ちゃんは。」

「そ、そんなことない!」

 急に言われたその言葉にむきになりながらも、いっちゃんには心を許せて言うんだなと改めて感じた。



「ふぃー、やっと授業終わったー。」

 いっちゃんがそう言いながらばたんと机に伏せる。

「お疲れ様、いっちゃん。」

 苦笑いしながら私も伸びをする。

 うー、やっぱり理系は無理だぁ……。

 六限の理科で私はある程度は理解できたものの、活用や応用が無理だった。

 それに比べて……。

「いっちゃんは良いよね、理系出来て。」

「そんなことないよ!私、文系全くできないし何しろ編入試験満点の澪ちゃんには言われたくない!」

 そう言って頭を抱え込んでしまったいっちゃん。

 私だって、あの試験の結果はまぐれだと本気で思ってるし勉強ができても実技は苦手。

 体育とかは拷問でしかない……。

 そう思い、今度は私が項垂れてしまった。

 ううっ……いっちゃんは理系できて実技できて良いなぁ……神様って不公平だ……。

 神様はひどいなぁ……なんて思っていると誰かの声が聞こえてきた。