ぺこりとお辞儀すると、小さく拍手が起こった。

 少ない人数だから当たり前だけど、まさか拍手してもらえるなんて思わなくて瞬きを繰り返す。

 結構冷たく言ったつもりだったのに……。

 だけどやっぱり嬉しいもので少し気分が上がっていた。

「風音さん、分からないことがあったら遠慮なく聞いてね!」

 そんなことまで言われる始末で、私は一人あたふたしてしまった。

 今までそんな扱いされたの少なかったから……。

「わ、かりました。」

 でも私はなんとか返事を返した。

 図書委員、頑張れそう……!

 私はそんな期待を胸に晴れて図書委員になった。