冷酷少女の複雑な恋模様

「いっちゃん……ふふっ……ヤバい、ツボった……あはは。」

 腹筋が鍛えられるくらい笑ってしまって、最終的にはいっちゃんが私のことを心配してくれるという図ができてしまった。



「澪ちゃん、笑いすぎ。」

 いつもの場所……中庭について二人揃って腰を下ろす。

 呆れかえってしまっているいっちゃんとは裏腹に、私はまだ余韻が残っているのか小さく笑っていた。

 やっとのことで落ち着いてきて、はぁ……と息を吐きだす。

 久しぶりに笑ったなぁ、私。

 なんとなくそう思っていると、いっちゃんが急にこんな話をしだした。

「澪ちゃんって、面白いよねぇ……。」

 その言葉にびっくりしてしまってついお弁当箱を落としそうになった。

「私、面白い要素ないよ?」

 どこにでもいるごく普通の高校生だよ?

 私が自分のことを指してそう言うと、いっちゃんは「そういう意味じゃなくて……。」と言った。

 じゃあどういう意味なの?

 私がそんな思いを込めて首を傾げると、いっちゃんはふっと微笑んで教えてくれた。

「私の中の澪ちゃんの第一印象はね、結構冷淡な人って感じだったんだよ。」