「ふぁ……。」

 次第に眠たくなってきて欠伸が漏れた。

《あっ、もうこんな時間だね!長電話付き合わせちゃってごめんね。もう眠いでしょ、澪ちゃん。》

「……うん、眠い……。」

 こっくりこっくりと寝そうな私にいっちゃんがそう言ってくれる。

 う……眠たい……。

《ふふっ、じゃあまた明日。おやすみ、澪ちゃん!》

 いっちゃんはそう言って電話を切った。

 ふと時計に目をやると、もう十時半を過ぎていた。

 私、若干ロングスリーパーだからもう寝ないと……。

 私は急いで電気を消し、布団の中に潜り込んだ。