冷酷少女の複雑な恋模様

 振り絞ったような小さな声色だったけど、俺の耳にはしっかり届いてそこで我慢の限界が来てしまった。

 澪の腕を掴んでベッドに押し倒す。

 澪は状況を分かっていないようなのか、瞬きを何回も繰り返して単語ばかりを発している。

「へっ……?」

 その声すらも、俺を煽るようなもので勢い任せに唇を澪のものへと押し当てた。

 ちゅっとリップ音が部屋に響き、澪が顔をこれ以上ないくらい真っ赤にしている。

 きっと澪は、これも煽ってることになってることを知らないんだろうな。

 それがなんだか微笑ましくて、何回も何回もキスを繰り返した。

 その度に澪が甘い声を洩らすものだから、我慢なんてできるはずがない。

 流石にやりすぎたかな、と思い唇を離す。

「……っ、はぅ……。」

 唇を離した途端、澪がそんな声を出した。

 瞳は涙で潤んでいて、妖艶にさえ見えてしまう。

 ……せっかく、我慢しようとしてたのに。こんなのを目の当たりにされたら……タカが外れちゃうじゃん。

「んっ……。」

 また俺は唇を当て、澪の舌に自分のものを絡ませる。