冷酷少女の複雑な恋模様

 あーもう、可愛すぎる。

 その言動すら愛おしく思えて仕方がなかった。

「ふふっ、じゃあ私は珠梨たちとお出かけしてくるからお留守番よろしくね。」

 そう言って莉緒さんは微笑みながら玄関のほうへと向かっていった。

 ……姉さんたちがいないなら、もう今から澪を独占できる。

 澪に視線を向けるとあからさまに慌てていて、顔を真っ赤にしていた。

 二人になると途端に緊張するの、可愛すぎでしょ。

 そう思いながら俺は澪に声をかけた。

「じゃあ澪、思いっきり甘やかしてあげるね?」

 今から澪の時間は俺のものだから……覚悟してね?

 澪は俺の言葉にビクッと肩を震わせた後、小さく「うー。」と声を洩らした。

 はぁ……可愛すぎるのも困りものだよね。

 俺はそんな考えを持ちながら澪を抱き上げて自分の部屋へと連れて行く。

 ドアを閉めて澪をベッドに座らせてからぎゅっと抱きしめた。

「澪大好き。世界で一番愛してる。」

 我慢していた言葉を吐き出し、澪に伝える。

 澪は俺の言動に驚いていたけど、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。

「わ、私も……大好き。」