姉弟なんだから似てるのは当たり前なんだろうけど、それにしてもここまで似てしまうものなんだろうか。

 ぼんやりとそんなことを考えていると、ぱっと撫でる手を突然離した珠梨さん。

 あれ?どうしたんだろう?

 そう思って珠里さんを見上げると、何故だか苦笑いを零していた。

 な、何でそんな表情してるんだろう?

 と考えていると、こんな言葉が私の耳の届いた。

「この前はごめんね。私のせいで誤解させちゃって。」

 誤解……?あっ……。

 もしかして、私が勝手に勘違いしてた時の……?

「い、いえ!私が勝手にそう思い込んでいただけなので、珠梨さんは悪くないです!」

 確認しなかった私が悪いんだし、珠梨さんには悪気なんてないんだから珠梨さんが謝ることじゃない。

 気にしてないです、という気持ちを込めて珠梨さんに思いの丈を伝えると、何故か珠梨さんはみるみる感極まったような表情へと変わった。

「やっぱり澪ちゃん良い子!莉緒の言ってた通り!」

 そう言って私をぎゅっと力強く抱きしめてきた珠梨さん。