冷酷少女の複雑な恋模様

 そう聞くと、いっちゃんは《はぁ~。》とため息を吐いた後、丁寧に教えてくれた。

《澪ちゃん、変な輩に絡まれたりした?》

「え……別に。」

 少し呆然としながらも答えると、いっちゃんは《良かった~!》と安堵の息をついたのが聞こえた。

 何が良いのか、全く分からないんだけど……。

《ごめんね、部活が長引いちゃって一緒に帰れなくて。》

 確かに、いつもいっちゃんと帰ってたから変な感じだったなぁ。

 でも……いっちゃん部活があるのにどうして今まで一緒に帰れてたんだろう。

 そんなことが頭をよぎったけど、すぐに納得する答えを見つけた。

 まぁ、いっちゃんのところの部活は結構フリーらしいから、あんまり出なくてもいいらしいけど……。

 いっちゃんも大変だなぁ、と他人事のように思っているといっちゃんが何やらこんなことを聞いてきた。

《あっ、そうだ。澪ちゃん、今日図書室で珠洲島君と話した?》

「……へっ?」

 ……何の事?

 私はさらに訳が分からなくなり、いっちゃんに質問する。

「いっちゃん……何の話をしてるの?」