……ついに、来てしまった。

　今日は日曜日で、環君とデートする日でもある。

　八時に駅集合で今私は何してるかと言うと……。

「うーん、こっちのほうが良いかなー？でも澪にこんな派手なのは似合わないしー……。」

　お姉ちゃんの着せ替え人形にされていたのです……。

　お姉ちゃんに今日のことを話し、どうしたらいいかと伝えたところ何故かファッションショーが開かれることになった。

　お姉ちゃん曰く、「デートの時の服装はすっごく大事なんだから！」と勢いよく言われてしまい、今に至る。

　お姉ちゃんは私を姿見の前に立たせ、あれこれと服を選んで着せていく。

　ラフな格好からちょっと大人びた服、かっこいい服に可愛い服まで……ありとあらゆる服を着せられた。

　ちょっと相談しただけなのにここまで動いてくれるなんて……本当にお姉ちゃんは凄い。

　体調だって本調子じゃないのに私に付き合ってくれてるところとか、環君と付き合い始めたことをお祝いしてくれたこととか……感謝してもしきれない。

「よし、これでいいかな。」