冷酷少女の複雑な恋模様

 そんな姿も可愛いと考えてしまうんだから、これは確実に末期だ。

「澪、日曜日楽しみにしてるから。」

 流石にいじめすぎたかな、と考えてそう言う。

 踵を返し家路に着こうとした時、突然腕を引っ張られた。

 え……?

 訳が分からずに抵抗しないでいると、澪の唇が俺の頬に当たった。

「こ、これでおあいこだから!」

 そう言い残し、勢いよく家に入ってしまった澪。

 俺は今の出来事が信じられずに、その場にしゃがみ込んでしまった。

「今のは、反則でしょ……っ。」

 不意打ちなんて、いくらなんでもずる過ぎる。

 本当に小悪魔だ、と思ったけど澪からキスしてくれたという事実が嬉しすぎて頬の緩みがおさまらなかった。