「姉さん、変なものでも食べた?」

「なっ!失礼だな環!私だって悪いと思う時くらいたくさんあるわよ!それに失恋した時の気持ちは分かるから謝りたいの!」

 澪は失恋してないけど……なんて思ったけど姉さんも悪いからこの際はもう良いか。

「……分かった、今度話してみる。だけど澪が嫌だって言ったら連れてこないから。」

「了解!」

 絶対分かってないやつだ、これ。

 全く分かってなさそうな姉さんに悪態をついて、自分の部屋に戻る。

 パタンとドアを閉め、ベッドに身を投げた。

 澪、可愛すぎなんだけど……。

 澪が彼女になって数日が経ったけど、未だに夢見心地だ。

 澪がまさか俺のことを好きになってくれるとは思ってなかったけど、これ以上幸せなことなんてない。

 澪が抱き着いてきたとき、本気で心臓止まるかと思った。

 俺に心配させないようにしてくれたらしいけど……俺を殺しに来てるとしか考えられない。

「あーもう!澪に会いたい……。」

 さっき別れたばかりなのにもうそんなことを思ってしまう。