私も部屋に戻ろうかな……。

 私はそう思い、勉強道具を片付けて自室に戻った。



「まさか図書室で寝るとはね……。」

 今日のことをなんとなく振り返ってみて、失態を犯したことに今更気づいた。

 まだ人がいなかったから良かったものの……いや、あの人がいたじゃないか。

 名前は分からないけど、なんていうか……眠たそうな人!

 あの人にも何気に迷惑かけちゃったし、今度会ったら謝っておこうかな。

 私はうーんと伸びをして、ベッドの上で丸まる。

 ……はぁ、なんか寂しい。

 お姉ちゃんの前でそんなこと言うと、本当に一日中離してくれないと思うから絶対に口には出さないけど……心細い。

 学校だったらいっちゃんがいて少しは気にならなくなるけど、やっぱり愛が欲しい。

 お父さんもお母さんもずっと前から海外だから……そんな気持ちが膨らむ。

 今考えてみると学校で冷たくあしらっているのもいっちゃんと一緒だと気持ちが緩むのも、強がりなのかもしれない。

 そう考えると、私って結構弱いなぁ……。