冷酷少女の複雑な恋模様

 何でこんな、悲しい気持ちになるんだろう……?

 そう思うことも増えて、もうどうすればいいか分からなくなっていた。

 いっちゃんにも聞いてみようか、なんて考えたけど余計な心配はかけたくない。

 気にしないようにしても、珠洲島君から謝られるたびに表に出てくる。

「分かった。じゃあまた明日。」

 そんな言葉を笑顔で言うのも、少し辛くなってきた。


 そんな気持ちを自覚し始めて一週間ほど経った時、私は今までで一番辛い気持ちになった。

 あとは……あれを買ったら良いかな。

 その日私は夕食の買い出しに行っていて、久々に一人で外に出た。

 日差しが思ったより強く、暑いなぁ……なんて考えていると、ある人の姿を捉えてしまった。

 ドクン、と心臓の鼓動が早くなる。

 あれ……珠洲島君だよね?

 私の視線の先には、クレープを持って隣の人と歩いている珠洲島君がいた。

 それにあの人……この前、校門前にいた人、だよね?

 その時にふと、ある事を思い出した。

 そう言えば、一昨日くらいに珠洲島君にクレープ屋さんに誘われたっけ……。