私は役には立ててないと思うけど、珠洲島君にそう言ってもらえて光栄だ。

 珠洲島君は連日の勉強のせいで眠たそうに目をこすっている。

 いつも眠たそうにしてるけど、今日は一段と眠たそう。

「珠洲島君、ちょっと寝たほうが良いんじゃない?」

 余計なお世話かも、とも思ったけど明日のテストに響いたら元も子もない。寝たほうが知識を吸収しやすくなるし。

「うん……そうする……。」

 半分寝た状態に入った珠洲島君が小さくそう言う。

 言った後の行動は早く、すぐに瞼を閉じ寝息を立て始めた。

 私も眠たくなったけど、ここで寝たら夜寝られなくなりそうだから我慢する。

 それにしても……珠洲島君顔整いすぎ。

 長いまつげが影を落としているから目を瞑っていてもかっこよく見える。

 珠洲島君は一見可愛い感じもするけど、かっこいいと思うことが多い。

 珠洲島君、絶対モテるんだろうな……。

 そう思ったら胸のあたりがチクッと痛んだ。

 あれ……何でこんなに苦しいんだろう?

 訳が分からない苦しみに疑問が膨れ上がる。