「せっかく莉緒お姉ちゃんが迎えに来たんだから……普通はもっと喜ぶでしょ。」

 ボソッと言われた言葉に、私は冷たく返事を返す。

「お姉ちゃん、流石にしつこいよ?」

 思ったことを口に出して言うと、お姉ちゃんは「グハッ……!」と言って胸を押さえた。

「うぅ……最近澪冷たすぎよ……お姉ちゃん悲しい……。」

「反抗期だから。」

 素っ気なく返すとお姉ちゃんはまたもや胸を押さえたけど、私は気にせずに家に向かった。