それが妙にしっくりはまってしまってうんうんと心の中で頷く。

「あっ、澪ちゃん今失礼なこと考えたでしょ!」

「えっ。」

 案外あっさりとばれてしまって、少し怖くなる。

 洞察力、高いなぁ……。

 この前も思ったけど、いっちゃんって意外と鋭い?

 うーん、だけどこんな泣きそうな顔をしてるいっちゃんからは想像もつかないなぁ……。

 一人頭を唸らせているといっちゃんを呼ぶ声が聞こえた。

「いち子ー、ちょっといいー?」

 その声にいっちゃんはぴくっと体を動かした。

「あ、今行くー。澪ちゃんごめんね。」

 申し訳なさそうに手を合わせるいっちゃんに「ううん。大丈夫。」と返す。

 いっちゃんは心配そうにしながらもさっきの友達のもとへと向かっていった。

 なんだかこれ、デジャヴな気がする……。

 はぁ、どうしたものか。

 まだお昼休みは始まったばっかりだし、授業なんて始まるわけがない。

 どうしよう……そう思った時、ある場所が脳裏に浮かんだ。

 そうだ、図書室に行こう!