ん?!


「っ、じょ、冗談はやめてっ!」


ばっと起き上がって近くにあった猫ちゃんのぬいぐるみを当てる。

お、見事に当たった!ヒットしましたぁ!


「いった…起きてんじゃん」


痛そうに顔を歪めている優くんに申し訳なさを感じる…


「起きたよ!久々に!すごいでしょ?」


だけど優くんに頭を撫でてもらいたくて謝罪の言葉を忘れてしまった。


「あ〜。凄い、凄い。頑張ったな〜」


「えへへ」


やっぱり優くんに頭撫ででもらうの嬉しい。

だらし無く口元が緩んでしまう。


「っ、あ,優羅、したくしろよ」


バタンと音を立てて部屋を出て行った優くん。

顔が赤かったのは気のせい?