「紅!」
私よりもボロボロの龍が目を見開き、こちらに必死に手を伸ばしている。
そんな龍を視界に入れたと同時に私は強い風によって、龍の側から吹き飛ばされた。
蒼の風が私の一瞬の隙に気づき、私を龍から離したのだ。
「…っ」
突然のことに驚きながらも、私は咄嗟に受け身を取り、地面への衝撃を緩和させる。
それからすぐに体勢を整えて、蒼の方を睨んだ。
しかし私の予想とは違い、今度は後ろから何か鋭利なものが私の左肩を貫いた。
「…ゔっ」
痛みに表情を歪めながらも、私はすぐに自分を守る為に自身を強い炎で囲む。
肩に刺さっていた鋭利な何かはその炎によって溶けて、消えたので、私の肩を貫いたのは武の氷だとわかった。
…最悪だ。
今まで受けてきた傷の蓄積と肩を貫かれたことによって、一気に体が重くなる。
どくどくと肩から流れる血に心臓も激しく鼓動する。
私だけは死んではダメだ。
私が死ねば世界が終わる。
2度目の今、私を殺すのは誰だろう。
1度目と同じように蒼?それとも私の肩を迷いなく、貫いた武?
炎の壁の向こうにはこちらの隙を伺う蒼と武がいる。
朱と琥珀はどうやら龍と戦っているようだ。
ここまでは1度目と同じ展開だ。



