ゆるふわな黒色メガネくんは魔法使い




「外はまだ暑いな」



外に出て2人で並んで歩く私と朝日くん。



だけど、横に立つのは忍びないから斜め後ろを歩いている感じ。



どう考えても違和感ありすぎる2人だと思う。



「そうだね。まだ夏が終わらないね」



「...で?」



「......?」



いきなりで?と聞かれても何を聞かれているのかすら分からない。



「なんで、芦名さんは俺のちょっと後ろを歩いてるの?」



微妙な距離感で歩いていることは見抜かれていたらしい。



「だって....。私が朝日くんの横を堂々と歩くなんて許されないよ」



もっと綺麗でモデルさんみたいなスタイル抜群の女の子だったら、堂々と歩けるのに。



私とは真反対のキレイで自信のある女の子だったら。