そんな違うところにいる人達が話せるわけがない。
何らかのチャンスがあれば別だけど。
こうやって今、朝日くんと話せていることが私にとっては奇跡に近い。
この実行委員がなければ私が朝日くんと話すことなんて、卒業まで一切なかったと思う。
「じゃあ改めて、初めまして。朝日音羽です」
そう言ってスッと差し出された手を、自然と取ってしまった。
「私こそ初めまして。....芦名美紅です」
他のクラスの人達は真剣に話し合ってるのに、今更自己紹介している私達がおかしくて笑ってしまった。
もっと話さなくちゃいけないことがあるはずなのに。
でもいつの間にか緊張はほぐれていた。



