彼の方を振り向くと、綺麗な顔が目の前に入ってきた。
「ハハッ、なんでクラスメイトなのに敬語なわけ?」
「...え、それは...」
いきなり笑われるとも思っていなくて、戸惑ってしまう。
ただ緊張して敬語になってしまっただけなんですが...。
「べつに敬語じゃなくていいじゃん。俺ら同級生なんだし」
「そ、そうだね....」
とは言いつつも緊張して、甘噛みしてしまったことは許してほしい。
「ってか、俺、あまり芦名さんと話したことなかったよね?」
「....!私の名前、知ってくれてたの?」
「....?当たり前じゃん、クラスメイトなんだから」
何当たり前なこと聞いてるの?というような不思議な顔をされたけど、私にとっては当たり前じゃない。



