ゆるふわな黒色メガネくんは魔法使い




「....全然気づかなかった」



どうしてそんなことが史奈には分かるの?



「美紅が鈍感なだけよ。あの子、分かりやすいくらい緊張してたし、朝日が呼び出されたら大体告白でしょ」



サラリと言い放つ史奈に呆然とする私。



確かに緊張はしていたけど、3年生の教室に1人で来ているからだと思ってた。



これから告白をするから緊張していたんだね。



もし、朝日くんが戻ってこなくて用件を聞こうとしていた私はかなり無神経だよね。



....危なかったぁと思い、胸を撫でおろす。



じゃあ今頃、1年生の彼女は朝日くんに告白しているんだろうか。



朝日くんはあの子と付き合うのかな───。