ゆるふわな黒色メガネくんは魔法使い




「はぁ、あんたが鈍感だってことは知ってたけど、ここまでとは....」



と言いながら頭を抱えてる。



どうやら私はものすごく呆れられているらしいということだけは分かる。



「1年生女子が3年生の教室に来て、朝日に会いに来る理由なんて1つしかないでしょ」



「1つしかない....?」



そんなに明確なものなの?



「朝日に告白するためよ」



「...なるほど、告白かぁ」



......ん?



告白?こくはく?コクハク?



「こっ....!」



その言葉の意味を自覚して思わず大きな声が出そうになったところを何とかおさえた。



「えっ、今...告白って言った?」



「言ったわ。あの1年生女子が朝日に告白するために来たって」