ゆるふわな黒色メガネくんは魔法使い




女の子なら誰もが羨む容姿をもってる。



ちなみに一緒に遊びに行ったときにスカウトされたり、声をかけられることもある。



それだけ史奈は美人だし、人を惹きつける力がある。



そんな史奈が私と仲良くしてくれてることが不思議だけど、前に理由を聞いたらすごく怒られたからもう聞かないと決めた。



史奈はいつも優しいけど、怒ると迫力があって怖い。



その迫力にビビってしまった私は、絶対に史奈を怒らせないようにしようと誓ったんだ。



「あれ、美紅...」



「なぁに?」



「いつもとお弁当違くない?」



「...やっぱり史奈には気づかれちゃうかぁ。実は今朝、寝坊して作る時間がなかったからお母さんに作ってもらったの」



夏休み気分が抜けきっていない私は寝坊してしまい、ギリギリに家を出た。