王子様に恋の魔法をかけられて。


「鹿森さん、そういえばさ、僕と同じ図書係になった時あったよね」


「え……? そ、そうだっけ? ごめんなさい、わたしよく覚えてない
んだけれど……」


すると、今度は小松木くんはみるみる内に不満げな表情へと変化して
しまった。


そして、怒った口調でわたしを責める。


「どうして鹿森さん忘れちゃったの? 鹿森さんが放課後のこって図書室の本の
整理してた時に、僕も手伝ってあげたじゃないか」


「ご、ごめんなさい……」


記憶の無いわたしは、ただただ謝ることしか出来なかった。