「フアールのために婚約者を泣く泣く差し出した俺を、献身的に支えてくれたのがコリンヌだからな。近いうちに王妃となるための教育係を招こう。君のためならどんな優秀な教師も呼んであげられるよ」
「まあ! でも私、お勉強は苦手なんです。身の回りが落ち着くまで待っていただくことはできませんか?」
「ああ、すまなかった。だったら君は勉強なんかしなくたっていい。どうせ議会の人間が決めてくれるんだ。王妃として、俺の隣で幸せになってくれればそれでいいよ」
ナディアは目の前の茶番を冷めた目で見ていた。
これに反応しろといわれても、『頭がおかしいんじゃないの』以外に言えない気がしてならない。
「まあ! でも私、お勉強は苦手なんです。身の回りが落ち着くまで待っていただくことはできませんか?」
「ああ、すまなかった。だったら君は勉強なんかしなくたっていい。どうせ議会の人間が決めてくれるんだ。王妃として、俺の隣で幸せになってくれればそれでいいよ」
ナディアは目の前の茶番を冷めた目で見ていた。
これに反応しろといわれても、『頭がおかしいんじゃないの』以外に言えない気がしてならない。

