そして彼女たちは、どういう経緯か一部始終を知ったエセルに説教されたのだ。
「絶対に、なにがあってもおふたりを邪魔してはいけないと言ったでしょう」
口調は穏やかだが、『よくもやってくれましたね』という圧力が強い。
エセルはこんな調子でこんこんと彼女たちを叱り、いかにふたりの恋愛が大切なものか──尊いものかを語る。
五人のメイドたちは、それぞれ耳をぺたりと垂らしてうつむいた。尻尾も床に力なく垂れており、見るからに哀れみを誘う。
「すみません……。悪いのは私です」
こうなるまでに四人から散々説明を受けたサリが、誰よりも落ち込んでいた。

