ここで出会ったのがゲルハルトでよかったと、ナディアはこっそり胸をなで下ろした。
「ゲルハルト様に拝謁できて光栄です。このような形でのごあいさつとなり大変申し訳ございません」
「人間は口が上手いな」
明らかに嘲りを含んだ言い方だった。
ぎょっとしたナディアは下げていた頭を上げる。
「光栄などと、よく口から出るものだ」
「……なにかお気に障ったでしょうか」
ナディアにはそれしか言えない。
相手が一国の王である以上、失礼な男だと激怒して暴れるわけにはいかないのだ。
「不快感ならこの国に来た時から感じている」
「ゲルハルト様に拝謁できて光栄です。このような形でのごあいさつとなり大変申し訳ございません」
「人間は口が上手いな」
明らかに嘲りを含んだ言い方だった。
ぎょっとしたナディアは下げていた頭を上げる。
「光栄などと、よく口から出るものだ」
「……なにかお気に障ったでしょうか」
ナディアにはそれしか言えない。
相手が一国の王である以上、失礼な男だと激怒して暴れるわけにはいかないのだ。
「不快感ならこの国に来た時から感じている」

