貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「ナディア様の仰る通りの罰を与えると伝えております。あちらもそれならばと要求を呑みました」

「そう。陛下がものの道理を知る方でよかったわ」

 ナディアが望んだ罰は、放火で二十日、窃盗で十日牢獄で過ごしてもらうというものだった。

 全部で三十日の拘留は、彼女の一度目の人生に由来している。

(ここであんなひどい扱いをすることはないでしょうけど。それでもあのふたりにはつらい罰になるはずよ)

 城に牢獄はあっても囚人が入るのはめったにない。

 囚人のための食事はどうしようとアウグストが悩んでいたが、さすがにゲルハルトに止められた。