貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 ナディアはゲルハルトに支えながら、不安げにこちらを見ていた両親へ目を向けた。

 娘の危機に黙っているのはつらかっただろうが、ナディアを幸せにすると誓ったゲルハルトを信じたのだろう。

『私は大丈夫』

 声に出さず唇を動かしたナディアを見て、子爵夫妻は安堵の表情を浮かべた。



 何事もなかったように賓客をもてなした後、再びエスタレイクに平穏が戻った。

 ジャンとコリンヌについては、エセルがエスタレイクにて処罰を与える旨をフアールに送っている。

 鳥の獣人を使って迅速に届けられた文は、フアール側に大きな衝撃を与えた。