貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 気まずい静寂が落ちるも、ゲルハルトはその場にいた人間たちに向かって口を開いた。

「騒ぎに巻き込んだことを謝罪しよう。こうなったのはこちらの不手際によるものだ。すまなかった」

 そうは言っても、彼らは問題を起こした張本人をもう知っている。

「貴国は巻き込まれただけですから」

「思えばフアールの方はうちの使用人とも揉めておりましたよ」

「昨日、部屋に来た時に様子がおかしいと思っていましたがこういった理由があったとは……」

 先ほどまではゲルハルトやエスタレイクの者たちを非難していたのに、今度は一斉にジャンへの不満を募らせる。