貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

 これでは罪を自白したのと変わらない。

 言葉を失ったジャンと、思わぬ事態を傍観するだけに留まった人々の間を縫い、ナディアがコリンヌの前に立つ。

 床に伏したコリンヌは自身を見下ろすナディアをすさまじい形相で睨みつけた。

「どうしてあんたばっかり!」

「そうね、どうして私ばかりこんな思いをさせられるのかしら」

 つぶやくように言ったナディアは、複雑な感情を落ち着かせるように深呼吸する。

「ただ生きていただけなのに、いわれのない罪を押しつけられてひどい目に遭ったわ。どうしてこんな終わり方をしなければならないのか、ずっとわからなかった」

「なにを言って……」