貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「私は国を代表して来ております。私が戻らねば貴国に対して調査が入るでしょうな!」

 口封じと聞いて黙っていられなくなったのか、別の国の者が言った。

 賛同するように声が上がり、ジャンは満足げに口もとを歪める。

 しかしゲルハルトは軽く片手を上げてその抗議を制した。

「既に事態は解決させている。──エセル」

「はい」

 エセルが広間の入口に視線を向けると、布に包まれたものを手にした獣人たちが入ってくる。

 広げられた布の中には、彼らが紛失した数々の品があった。

「なっ……!?」

 動揺したのはジャンである。