貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「これだけの国を相手に問題を起こしたとなったら、きっとエスタレイクは孤立してしまいますね。そればかりか敵対国に囲まれる羽目になるかもしれません。そうなったらこの国は終わるんじゃないでしょうか?」

 本人は知らないが、これは彼女がナディアを灰の塔へ送った時と同じやり方だった。

 自分は無垢な振りをして考えを述べるだけ。その言葉をもとに実際に行動に移すのはジャンである。

 そうしてジャンはコリンヌの思う通りに動いた。

 それぞれ他国からの賓客のもとに出向き、油断を誘ってその部屋の持ち物を盗み隠した。