貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~

「事情を説明いただきたい!」

「我々を軽んじているとしか思えませんな」

「紛失した物品の補償はいただけるのでしょうね!」

 そんな中、ジャンとコリンヌはうまくいったとほくそ笑んでいた。

 諸外国の人々は、パーティーを終えてからもそれぞれの部屋に赴くなどして他国との交流を深めた。

 同盟国の者同士はこれからエスタレイクをどう扱うか相談し、そうでない国は互いに利害が一致するのではないかと秘密裏に言葉を交わし合う。

 そうした人々の思惑の隙につけ込んだのがコリンヌだった。

 ナディアの幸福を妬んだ彼女は、同じく思うようにならず苛立っているジャンにささやいたのだ。